「ホラー」と「スパイアクション」異なるタッチで描いた、米・Audiによる2種類の広告動画

大手自動車メーカーAudiが、自社が展開する2つのシリーズの車をPRするために、Qシリーズの車はホラーコメディ風、Aシリーズはスパイ映画風の異なるタッチで描いた2種類の広告動画を公開しました。

“Previous Owner”(訳:前の持ち主)と題されたQシリーズの動画は、豪華な内装に溢れた中古物件の内見に訪れたカップルの様子を映すところからはじまります。

不動産仲介業者が口にした「前のオーナーたちは急遽どこかへいなくなってしまったので、この家は家具家電含めて全て現状のままお渡しできますよ」という不審な言葉に、訝しげな視線を交わすカップル。

二手に別れて家を探索することにしますが、男性の方は突然勝手に動く椅子や、インクが涙のように滴る絵画を目にしてしまいます。別の部屋に移動しても、不可思議に水が浮かび上がるプールや誰もいないはずの部屋で人影のようなものを見てしまう男性。この家は明らかに何かがおかしいということが伝わってきます。

怯えた表情を浮かべる男性のことは露知らず、駐車場にあったAudi車を見つけた女性。そのあまりの美しさに目を奪われ、微笑みます。

合流した2人に「どうかしら? 素敵でしょう?」と問いかける不動産業者。断る素振りを見せる男性を遮るかのように、女性の方は「買います」と即決。家がどんなに恐ろしいものであったとしても、駐車場に停められていたAudiに魅了されてしまったようです。

Aシリーズの広告動画は高級ホテルのエントランスが舞台となっています。ホテルの正面に乗り入れられた真っ赤のAudiを、バレーサービスとして預かるドアマンの男性2人。お互いに目配せをし、ボディの感触を確かめながら車に乗り込みます。

車内でも見つめ合う2人は気合十分。ハンドルを握った方の男性はまるで試合直前のレーサーかのようにエンジンを吹かし、しっかりと前を見据えています。音楽の盛り上がりに合わせて勢いよく走り出すかと思いきや……。

実際の走行距離は数メートルですぐに駐車スペースに到着してしまいます。ほんの一瞬であるにも関わらずまるで大迫力の運転がはじまるかのような演出で、”Every drive is a joyride”(訳:どんなドライブでも、最高に楽しい体験だ)というキャッチコピーを見せて終わります。

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https://predge.jp/search/post?genre=24

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