ぬいぐるみたちの困惑を描いた、子ども向け番組の動画

ベルギーの子ども向け放送局Ketnetは、自社の番組が子どもの知的好奇心をいかに刺激するかをPRするため、”Confusing for the Toys(混乱するおもちゃたち)”というタイトルの動画を2本公開しました。

 

動画は、手作りの射出器に乗せられているクマのぬいぐるみが視聴者に向かって「わたしは基本的には何事に対してもオープンだ。昨日は電車の車掌の役を演じたし、今日は妖精の羽を付けられている。でも、私のLiam(子どもの名前)が幸せならそれでいい」と冷静に語りかけます。

「でももう限界だ。わたしたちクマは、空を飛ぶために作られたわけではない。ましてや、太陽を目指して飛ぶだなんて不可能に決まっている。最近ウチの小さな王子様(Liam)がKetnetを観始めてからというもの、もうわたしには何が起きるかわからないのだ」

最後には、「このまま本気で窓を開けたらどうしようか? そもそもただ抱きしめてくれるだけでいいのに、なぜわたしはこんな状況に置かれているのだろうか?」という本音が漏れ出します。

 

同時に公開されたポニーのおもちゃのバージョンでは、同じように「昔はとてもシンプルでわかりやすい関係だったわ。私がお馬さんの役をそのまま演じて2人で一緒に遊ぶだけだったんだもの。それが今は、宇宙警察に……。今度は宇宙ロケットに乗るらしいんだけれど……」と、Ketnetを観る前の遊び方とは大きく変わってしまった悩みを告白しています。

キャッチコピーは、”Confusing for the toys. Great for children’s imagination(おもちゃにとっては謎だらけでも、子どもの想像力にとっては最高)”と書かれ、Ketnetを見ることで、おもちゃにとっては理不尽かもしれないけれど、子どもにとっては強い想像力が育つことが示されています。

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