ユニバーサルデザインのデオドラントを使い、自分の限界に挑む身体障害者を描いた広告動画

美容系日用品メーカーDegreeは、身体的な障害と戦う全ての人が難なく使用できるユニバーサルデザインのデオドラントを発売しました。発売にあたっては、実際にハンディキャップを背負う2人の主人公が挑戦する姿を描いた広告動画を公開し、彼らの挑戦と、それに寄り添うユニバーサルデザインのデオドラントが描かれています。

“Nick’s Confidence to Move(Nickが前に進み続けるための自信の源) ”と題された広告動画では、両腕を失くしてしまったNickという男性がボクシングと本業の理容師の仕事に励む姿にフォーカス。「周りの人から自分の限界を決められる時があったとしても、僕たちはその全てと戦わないといけない。無理だと思うことがあったとしても、絶対に戦わないといけないんだ」という本人のナレーションとともにスパーリングに打ち込むニック。

“There should be no limits when something moves us(人が何かに打ち込む時に、限界なんてあってはいけない)”というキャッチコピーで終わる動画は、今までは使用感が問題となり運動後にデオドラントを使うことができなかったNickでも、Degreeの商品であれば無理なく使用することができるということを表現しています。

また、あわせて公開されたMariaという女性が主人公の動画では、盲目ながらも自由にスケートリンクを駆け巡るMariaの姿を映しています。運動後にはシャワーを浴び、Nick同様Degreeの商品を使用するシーンが。視覚に障害があるMariaでも、Degreeの商品には点字があしらわれていることによって難なく見つけられます。

アメリカでは4人に1人、イギリスでは5人に1人が該当すると言われている”巨大なマイノリティ群”である身体障害者たちに対し、キャップを回す、スプレー部分を押し込むなどの動作が必要な日用品が彼らのニーズに沿った設計がなされていませんでした。それに対し、今回開発されたユニバーサルデザインのデオドラントは、障害によって自分の限界を決めない人たちの生の声に寄り添った結果だといえるでしょう。

その他の広告事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=24

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