普通じゃないことが、普通。英・児童向け相談サービスが制作したハートフルなストップモーションアニメが話題
新型コロナウイルス感染症の影響で登校環境が不安定の中、英・NSCPP(児童虐待防止協会)は「子どもたちから自身のアイデンティティに関する相談や、自分はいわゆる普通からかけ離れているのではないか、という相談の件数が増加した」と発表しました。この発表を受け、同国の児童向け相談サービス Childline は 「Nobody is Normal(訳:普通な人なんていない)」というコピーの下、ストップモーションアニメーションを制作しました。
このかわいらしくも不思議な世界観のアニメーションは、主人公の少年が”普通の見た目の身体”を被ってから登校するシーンからはじまります。
学校で周りの友達に合わせようとするも心なしか馴染めていない表情を見せる場面や、授業の途中で”普通の見た目の身体”が破れて中から触手のようなものが見えてしまう場面も。
学校主催のダンスコンテストで、優勝した生徒を自分とは違う世界の人間であるかのように見上げる主人公。すると、優勝した生徒の身体が破け、怪物のような見た目の中身が飛び出してしまいます。安堵の表情を浮かべ、自らも本当の姿を晒す主人公。最終的には登場人物全員が「普通の見た目の身体」を脱ぎ捨て、お互いを認め合うように拍手をするシーンでアニメは幕を閉じます。
世界的にさまざまな不安が募った2020年、特に変化に敏感な子どもたちに向けて 「Nobody’s Normal(訳:普通な人なんていない)」のコピーのとおり、十人十色の考え方を見事に表現したアニメーションでした。
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