路上生活の子どもたちが描く「ダンボール広告」

Case: Dreams

路上生活者の支援を行うカナダの非政府組織・Raising The Roofが製作した屋外広告をご紹介。
大人にまじって路上での生活を余儀なくされている子どもたちに焦点をあて、彼らが「将来の夢」を描いたダンボールを、そのまま屋外広告として掲示したのです。

「大きくなったら宇宙飛行士になりたい」「カウボーイになりたい」「ポップスターになりたい」
彼らがダンボールに書いた夢は、輝く未来を指し示しています。

カナダ国内において、路上生活者シェルターに収容されている人の7人に1人が子どもたち。生活困窮は、大人だけの問題ではありません。

ダンボールには、誰ひとりとして「将来は路上生活者になりたい」とは書いていません。
憧れ、望んで路上生活を送る人などいないのです。

子どもたちの無垢な筆致は、見る人々に過酷な現実を突きつけてくるよう。しかもこの広告が掲示されているのは、彼らが生活の場所としている路上なのです。

大きな夢を持つ子どもたちが路上生活を余儀なくされている現状を直視させ、明るい未来に向けた大人たちの行動を促す、強いメッセージ性をもった施策でした。

(via Ads of the World)

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