交通事故の防止を促す“読めない看板広告”

Case: La Caja billboards

アルゼンチンの保険会社・La Cajaが交通事故を防ぐためにユニークな看板広告を設置しました。

一般的な看板広告と言うと、“看板そのものに注目を集めて何かを宣伝するため”に掲出されるものですが、今回の看板広告は、“夜に危険な道路やカーブを照らすこと”を目的としているのです。

上の画像をご覧の通り、この看板は夜になると上部に備え付けたライトで目の前の道路を照らす仕様なのです。

一方で看板に書かれているテキストは暗くて一切読めません。
ここには、「このカーブを見ることは、私たちのポスターを見るよりも重要です。」の一文が記されているのです。

今回のプロジェクトにおいて、看板をどこに配置するかが大きな課題だったといいます。

国内で危険なカーブを見つけ、かつ、そこに看板を配置することが可能か否か… 道路を十分に照らすためにはどれくらいの大きさの看板が必要かなど、あらゆる観点から検討が重ねられました。国家交通安全機構の協力もあり、ライトの正しい角度や対向車線を邪魔していないかなどチェックを経た上で設置に至ったそうです。

夜、見通しの悪い道路やカーブにライトを照らすのは、交通事故を防ぐためのシンプルで直接的なアプローチ。看板広告の常識にとらわれず、媒体の特性を活かしたユニークなキャンペーンでした。

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