“死んだ海”は死海一つで十分。 使用済みペットボトルを使って海洋保護を訴えるインスタレーション
Case: The Unsinkable Truth
ヨルダン環境省が、毎年800万トンものプラスチックが海に廃棄されているという深刻な環境問題を市民に訴えるために、ユニークなインスタレーションを実施しました。
The Unsinkable Truth – One dead sea is enough from Emad Khayyat on Vimeo.
舞台は、生物が生息しないと言われる死海。
ここに数千の使用済みペットボトルを地元のコミュニティから収集して海に浮かばせます。
“文字を形作る枠組み”を配置することで、文字の周りに数多くのペットボトルを浮かばせます。
600平方メートルの大きさのインスタレーションの文字は「(死んだ海は)死海一つで十分」。つまり生物が生息できないのは死海だけにして、他の海は(ゴミ問題で)生物が生きられないようになってはいけない–そんなメッセージが込められています。
本企画で使用されたペットボトルはその後改めてリサイクルに回されたといいます。
ヨルダンの国内外のニュースで話題になり、ソーシャルメディアで海の保護に関する議論を巻き起こすことに成功。さらに国連は「ヨルダンは海のゴミに関するアクションを起こした」、グリーンピースは「地球の底からの緊急の呼びかけ」と言及するなど、多方面から評価される施策になったといいます。
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