チリのカフェが法案の可決を後押し? “議員の居眠り”を防止するコーヒー提供プロジェクト #WakeABill
Case: #WakeABill
チリのカフェ・Café Caribeが実施した斬新なPR施策をご紹介。
同国の国民議会において、“数年間も棚上げになっていた”重要法案の可決を後押しすることにもなった(!?)取組みです。
CC_1 from Gonzalo Gallardo on Vimeo.
Café Caribeは議員の居眠りに着目。彼らの居眠りが“法案の可決のスピードを遅くしている”由々しき原因の一つと捉え、議員を“目覚めさせるため”に同社のコーヒーを活用することにしたのです。
今年3月の任命式では、新たな議員が173名誕生。まずはその議員たちのTwitterアカウントに一人ずつメンションする形で、コーヒーの画像とともに「新しい仕事(議員の仕事)では眠らないように。(決まっていない法案を)起こして」、「(決まっていない法案を)起こしてほしい。それがあなたに(この画像を)お送りした理由です」などと投稿します。
そして任命式当日には、送ったツイートを貼り付けたコーヒーを実際に議員たちにプレゼント。受け取った彼らに改めて印象づけさせるとともに、テレビでの議員たちのインタビューにもこのコーヒーが数多く映り込むことになりました。
並行してインフルエンサーに、本取り組みへの賛同の意を示す投稿を促し、この話題に関するハッシュタグ「#WakeABill」をトレンドに浮上させ、1,000万インプレッションを突破しました。
このコーヒーの成果もあってか(!?)その後、棚上げになっていた2法案が可決されたといいます。
「議員を眠りから“起こす”」ことと、「棚上げになっていた法案を“起こす”」ことをかけた本取り組み。世の中の課題(関心事)と自社プロダクトの関連性を見出し、SNSとリアルの両面から巧みに話題化を図ったユニークなPR施策でした。
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