これは画期的!オーストラリアのホームレスを救う凄いチャリティーシステム
オーストラリアのメルボルンでは、25,000人以上の子どもたちが“家”と呼べる場所がなく、路上生活を強いられています。その背景は様々ですが、そんなホームレスの若者たちを救うべく、新たなチャリティーの手法が考案されました。人々の関心を得て、簡単に寄付出来る驚きのシステムです。
オーストラリアの若年層ホームレス問題
ホームレス全体の42%、44,000人が25歳以下の若者というオーストラリアの現状。そのうち53%は、何らかの精神疾患を患ったことがあるとのレポートがあります。そして恵まれない家庭環境により、39%の若者ホームレスは“家庭に警察が来たことがある”という経験があるのです。
そのため、若年層ホームレスをこれ以上増やさないよう、精神疾患、家庭内暴力の予防、児童養護施設等を充実させることが社会全体の課題です。しかし人々は、どのように援助すればよいか分からない様子。そこである画期的なシステムが考案されました。
多くの人々が行き交う駅
日々、多くの人々が利用する駅。日本と同じように、乗車にはICカードが利用されています。そこで、このICカードを利用した新たな試みがこちら。
募金箱を持つように佇む女性
画面には1人の女性が。募金箱を手にしているようにも見えますね。画面にはこう書かれています。
『もう一度タッチして、ホームレスをウチへ送り届けてください。』
そこで男性がICカードでタッチをすると…。
女性は感謝の笑みと共に、その場から立ち去りました。
「帰宅する前に、ホームレスの若者たちに家を与えるような何かが出来たらどうでしょう。」と呼びかける、オーストラリアの非営利団体“Ladder”による啓発映像でした。
ICカードを使って寄付するシステム。公共交通機関を利用する多くの人々の目に触れ、簡単に寄付出来ることで救われる若者も多いはずです。当たり前のように家に帰る私達に、何か出来ることがあったら。助けを求める人々が身近に感じられ、実際に手を差し伸べることが出来る、テクノロジーを利用した新チャリティーシステムでした。
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