FUNclusion Week 2025 広告代理店とヘラルボニーが「楽しい」DE&Iを推進
例年12月に定められた障害者週間にあわせて、2025年12月5日(金)・6日(土)に体験型イベント「FUNclusion Week 2025」が、下北線路街やBONUS TRACK(ともに東京都世田谷区)で開催されます。主催は、広告代理店・株式会社大広と、福祉を起点に新たな文化を創出する株式会社ヘラルボニーです。
このイベントでは、「楽しい」や「好き」といった感情をきっかけに、誰もが自然と多様性に触れられる“FUNclusion”な体験を通じて、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の実践を目指すといいます。
2024年12月に株式会社SIGNING・株式会社大広と、HERALBONY ACADEMY(株式会社ヘラルボニー)が共同研究パートナーとして発行したレポート「FUNclusion Report」のリアル展開にあたるこの取り組み。DE&I推進において「何から始めればよいかわからない」という声に対し、“FUN”という感情を起点にした新しいアプローチを提案します。
このイベントでは、アート展示やブックフェア、NHK Eテレの教育番組『The Wakey Show』のラジオカー企画、小池アミイゴ氏によるワークショップなど、多様な感覚や価値観が交差するコンテンツが多数用意されました。

なかでも、映画館「シモキタエキマエシネマK2」(東京都世田谷区)と、日本唯一のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」(東京都北区)が連携して実施する「FUNclusion映画祭」に注目が集まりそうです。これは、視覚や聴覚に障がいがある人も楽しめるよう、すべての作品にバリアフリー字幕と音声ガイドを用意して映画を上映するという試みで、12月5日(月)から1週間、毎日1作品ずつ、これまでシネマ・チュプキ・タバタでしか観られなかったという7作品が上映されます。

また、「しずかでうるさい洋食屋さん」も開店。ここでは、声を使わずにジェスチャーだけで注文するというルールのもと、来場者は非言語コミュニケーションの世界を体験します。店内では、ろう文化に触れるワークショップも開催する予定で、言葉に頼らないやりとりを通じて、伝えること・伝わることの本質を気付かせようとします。
11月15日(土)から26日(水)の期間、東京2025デフリンピックが行われます。その事後にあたる12月初旬に実施されるこのイベント。直接的な関わりはないようですが、DE&Iを「伝える」から「感じさせる」へと変化させるためのアイデアを見つけられそうです。
また、企業の取り組みにも応用可能な体験設計が行われた各コンテンツには、PRや広報をめぐる多くのヒントを示唆することでしょう。
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