口下手で不器用な叔母の愛情を描いた、パンダエクスプレスのCM

日本にも店舗を構えているアメリカンチャイニーズ料理の代表格・パンダエクスプレスは、これまで本国アメリカにおいてさまざまな“チャイニーズアメリカンあるある”を表現したCMを公開してきました。

2025年の春節に公開されたブランディング動画では「中華系アメリカ人彼女の実家にはじめて遊びに行った時、叔母をはじめとした親戚から質問攻めに会ってしまう青年の様子」が描かれており、まさにアメリカ国内である種のジョークとして捉えられているチャイニーズアメリカンの実態を体現していると言えるでしょう。

今回新たに公開されたCMでも主役を務めるのは“叔母”というアイコニックな存在。不器用だけど愛情を伝えたい彼女たちの心の叫びを歌い上げるというユーモアたっぷりな内容に仕上がっています。

“Have You Eaten Yet?(もうご飯は食べた?)”という動画に登場するのは、主人公の少年の叔母たち。古いカラオケ映像に合わせて彼女たちが歌う様子が紹介されています。「私たち叔母はあなたのことを愛している。でもたまに恥ずかしくなって直接伝えることができないの。だから私たちはあなたに何かご飯を作ってあげたくて、こう質問するのよ:もうご飯は食べた?」と、日本に住んでいる私たちでさえ思わず「わかる!」と言いたくなってしまうようなあるある現象にフォーカスしているのです。

親戚という絶妙な距離感の関係性だからこそ、素直に「愛しているよ」と伝えることができない不器用な彼女たちの様子を通じてパンダエクスプレスが体現するチャイニーズアメリカンの文化を微笑ましい映像に昇華させ、小腹が空いた時の最適解として自社をポジショニングしようと試みていることが伺える良作でした。

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