マンガ『下足痕踏んじゃいました』がJR川崎駅をジャック!?神奈川県警とコラボも

交番勤務から刑事課強行犯係に配属された主人公を中心にした「警察ヒューマンコメディ」だというマンガ『下足痕踏んじゃいました』(麻生みこと/白泉社刊)が、作品の舞台となる神奈川県川崎市で交通広告を掲出しています。


その第5巻出版を記念した広告掲出は、JR川崎駅の川崎フラッグ・川崎セット・アゼリアビジョンで展開。同時に万引き・闇バイトを防止するための啓発ポスターで神奈川県警とコラボレーションしています。

神奈川県警察とのコラボレーションは、第5巻で闇バイト、万引きに関係するという「闇バイト編」のクライマックスにあたるエピソードが収録されていることが縁になったといいます。この啓発ポスターを通じて、より多くの人々に深刻な社会問題と化している闇バイトや万引きをめぐる防犯意識を高めようという背景があるそうです。

縁の深い場所をファンが当地を訪れる「聖地巡礼」は、観光コンテンツとして、日本人のみならず訪日ツーリストからも注目が高まっています。たとえば、『ハイキュー!!』(古舘春一/集英社刊)であれば、岩手県・軽米町や、宮城県仙台市、『3月のライオン』(羽海野チカ/白泉社刊)では、墨田川にかかる中央大橋(東京都中央区)などが聖地だとされ、多くのファンが訪れています。

そういったトレンドを受けているのか、2022年2月に第1巻が出版された際には、川崎の地名を入れたA3ポスターや、川崎区多摩川付近の「被疑者逃走マップ」(画像)など、川崎にある書店限定のポスターやPOPを用いた広告施策を行っている本作。きちんとエピソードと連動したプロモーションアイデアから、「川崎を訪れてみたい」というファンの気持ちをも動かそうという意欲を感じます。

一方で、こういった施策は‟ご当地”となった地域住民に違和感や反感を抱かせないことが重要です。しかし、神奈川県警との啓発ポスターコラボが実現したことで、日常的に作品が川崎市民の目に触れることで、さらなる愛着が生まれることでしょう。

その他の広告事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=24
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る