「誰かのヒーローになれるって、うれしい。」日本骨髄バンク、著名人参加の応援動画を公開
公益財団法人日本骨髄バンクは2024年度下半期、「誰かのヒーローになれるって、うれしい。」キャンペーンを展開しています。
本施策は骨髄バンクが抱える課題に対処し、若年層を中心にドナー登録や応援アクションを促進するための新たな取り組み。2023年から続く「#つなげプロジェクトオレンジ」の一環として行われており、社会全体に骨髄バンクの必要性と支援の重要性を広めることを目指しています。
「#つなげプロジェクトオレンジ」とは
「#つなげプロジェクトオレンジ」は、骨髄バンクの課題解決を目指した取り組みで、若年層のドナー不足や提供環境の整備などに焦点を当てた施策。
骨髄移植が必要な患者だけでなく、ドナーやその家族、職場の仲間、患者を応援する人々の「絆」を骨髄バンクのシンボルカラーであるオレンジで可視化し、社会全体で応援の輪を広げることを目的としています。今回のキャンペーンもこのプロジェクトの延長線上にあるものです。
キャンペーンの概要
今回の「誰かのヒーローになれるって、うれしい。」キャンペーンでは、多くの著名人が参加し、それぞれの体験や想いを通じて骨髄バンクの意義を伝える応援メッセージ動画を制作。本動画は日本骨髄バンクの公式SNSで順次公開されています。
放送作家の鈴木おさむさんは、白血病で友人を失った経験を語り、ドナー登録への勇気を視聴者に訴えかけています。一方、インフルエンサーの難聴うさぎさんは、明るい手話と笑顔で自分にできる応援の形を探していると話し、視聴者に「一緒に応援しよう」と喚起。
メディアアーティストの落合陽一さんは、自身の健康と未来を考える中で、若い世代の参加が重要だと冷静に語りかけ、そして写真家の幡野広志さんは、多発性骨髄腫の治療経験をもとに、「ドナー登録で救える命がある」と切実な思いを届けようとしています。
各メッセージは、それぞれ異なる視点から骨髄バンクの意義やドナー登録の重要性を訴え、多様な層の共感を呼び起こすもの。多種多様な職種や年齢層の著名人を起用したことで、若年層に留まらず多くの人々にメッセージを届けられそうです。
若年層をターゲットにした施策
日本骨髄バンクが若年層をターゲットとして施策を展開しているのには、ワケがあります。現在のドナー登録者の半分以上を占めるのは40代以上の方々。ドナー登録は55歳の誕生日を迎えると卒業のため、今後数年以内にドナー登録者が減り始めることが懸念されています。そのため、若い世代のドナーを獲得することが急務なのです。
そのため同団体は、SNSやYouTubeといった若年層が日常的に利用するプラットフォームを活用し、視覚的・感情的に訴求力の高い動画形式で情報発信を行っています。
実行している施策では「登録」だけを求めるのではなく、「シェアする」「知る」といった多様なアクションを提案。視聴者にとって実行しやすい形で参加を促進することで、そもそも骨髄バンクの存在を知らない人や、存在は知っていても具体的な活動を知らない人に認知してもらうきっかけを創出しています。
上記の取り組み以外にも同団体は、提供の際に必要な「ドナー休暇制度」や「公欠制度」の導入推進も進めており、ドナーが提供しやすい環境の整備にも注力。2026年には新しいドナー登録の方法として、スワブ(綿棒)を用いたオンライン登録の導入が予定されており、利便性の向上が期待されます。
ポジティブなメッセージが生む共感と未来への期待
今回キャンペーンで使われている「誰かのヒーローになれるって、うれしい。」というキャッチフレーズは、多くの人々に他者を助けることのポジティブな価値を伝え、前向きな行動を促すきっかけとなりそうな文言。このメッセージは、骨髄バンクへの理解を深め、ドナー登録に対する心理的ハードルを下げる役割を果たしそうです。
この取り組みによって今回のキャンペーンを通じて若年層を含む多くの人々に骨髄バンクの活動が広く認知され、社会全体で支え合う仕組みの構築が進むことが期待されます。小さな行動の積み重ねが、誰かの命を救う一歩になる…本施策は命をつなぐネットワークを広げていくための意義深い施策でした。
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