動物と写る子どもたち。養子縁組キャンペーンのポスターの意図とは
Case:Adoption-Canada
子どもたちの養子縁組を支援する非営利団体、デイブ・トーマス財団がカナダで実施した一風変わったキャンペーンをご紹介。
同団体は、養子縁組を支援するポスターを新たに作成。そのポスターには、犬や猫、うさぎなどの動物たちとそれを抱っこする子どもが写っています。
一見すると、保護された動物の里親を探しているキャンペーンかのように見えるのですが…実は、このポスターで親を探していたのは、子どもたちなのです。
ポスターに記載されているリンク先UpForAdoption.caを訪れてみると、そこには「ペットのことだと思っていたなら、ごめんなさい」というフレーズが最初に書かれています。
カナダでは、3万人以上の子どもたちが施設で養子縁組を待っている状況で、人々の注意を引くべく、このようなポスターを作成したとのこと。ちなみに、同団体は、自身も養子縁組で育ったという米・ハンバーガーチェーン、Wendy’sの創業者によって立ち上がったそうです。サイトで集まった寄付は、Wendy’sのワンダフルキッズプログラムを通じて養子縁組機関に提供されます。
また、ペットの養子縁組を希望している人のために、サイトの下部には動物の里親を探している団体へのリンクも掲載されました。
本キャンペーンは、テレビ広告やSNSを使用したデジタル広告、屋外広告などを予定しているとのこと。動物をフックにすることで、より多くの人々へ現状を伝えようと試みた非営利キャンペーンでした。
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