家庭内暴力反対を啓発する“アザができるコースター”

Case: Beer Coasters

ニュージーランドの慈善団体・Shineによる、家庭内暴力の防止を啓発する取り組み。

家庭内暴力は、家庭という閉ざされた空間で起きる問題ということもあり、報告される件数は発生した内のわずか20%にすぎないと考えられています。

同団体は、“飲酒が家庭内暴力をエスカレートさせる”という事実を市民に思い起こしてもらうこと、そして、市民に“家庭内暴力の兆候を身近に感じたら報告してもらう”ことを意図して、今回バーで使用されるコースターを特殊なものに変更しました。

コースターには女性や子供の顔写真が印刷されていますが、“温度の変化を感知して浮かび上がる”特殊なインクが一部に使用されています。これにより、冷たいビールグラスなどをその上に置くと写真の女性や子供の顔の一部が変色し、“暴力の跡が浮かび上がる”という仕掛けが施されています。

コースターの裏面には、「飲酒によって家庭内暴力を悪化させる」という事実と、「周囲に暴力を感じる物音や気配を見聞きしたら、また、自分が関わったり、被害者である場合にも同様にShineに情報を寄せて欲しい」というメッセージが明記されています。

楽しくお酒を飲んでいた人たちを、一瞬で凍りつかせる仕掛けですね。
だからこそメッセージは脳内に刻み付けられるのではないでしょうか。秀逸なアイディアです。

参考サイト

I Bilieve in Advertising
http://www.ibelieveinadv.com/2013/06/shine-beer-coasters/

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