冬空の下、広場に置き去りにされた赤ちゃん。あなたなら、どうしますか?

Case: Baby, don’t cry!

身近なリサイクル運動のひとつであるガレージセール。欧米では家庭で不要になった品は、寄付したり、庭先で売ったりするのが一般的です。特に使う期間が短い子供用品は、ガレージセールで手に入れる人も多いといいます。

身寄りのない子供たちの援助をするロシアの慈善団体「FOUNDLINGS」は、支援のための資金調達の方法として、子供用品のチャリティーガレージセールを企画しました。不要になった子供用品の寄付を募り、販売した収益を助けを必要とする子供たちのために使うのが目的です。

そのガレージセールの告知/宣伝の仕方が非常にユニークですのでご紹介します。

極寒の冬のロシアで、都心の広場にベビーカーを放置。中からは赤ちゃんの泣き声が響きます。

もちろん本物の赤ちゃんを置き去りにしたわけではなく、ベビーカー内に泣き声を録音したテープを設置してそれを流しています。

さらに隠しカメラを取り付け、通りすがりの市民の反応を録画しようという試みです。

泣き声のするベビーカーを気にしながらも歩き続ける人、何も気づかないかのように目もくれずに通り過ぎる人など、反応は様々。

1日でおよそ5,000人もの人が広場を通りましたが、その中でベビーカーに注意を向けたのは約1割でした。

女性が心配そうにベビーカーを覗き込んでいると、スタッフがやってきて企画の主旨を説明し、『幼くして親を失くした子供たちは、自分で助けを求めることができません。だから、私たちが手を差し伸べることが必要なのです。』とメッセージの書かれたガレージセールの告知フライヤーを手渡します。

この試みは各種メディアやソーシャルネットワークで取り上げられ、ガレージセールの告知に大きく貢献したほか、多くの人がボランティアとして参加するなど、大成功を収めました。

皆さんは、ご自分の目の前に赤ちゃんの乗ったベビーカーが置き去りにされていたら…どうしますか?

動画はコチラ

参考サイト

I believe in advertising
http://www.ibelieveinadv.com/2013/12/charity-garage-sale-baby-dont-cry/

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