禁じられた「ライブ」へサウジアラビアの女性を招待!? ヘアケアブランドの“タブー”を超えるデジタル施策
Case: Love & Forget
ヘアケアブランドのハーバルエッセンスが、天然素材を使った新商品のプロモーションにサウジアラビアで実施したプロジェクト“love & forget”をご紹介。
サウジアラビアでは、女性はライブイベントやコンサートに参加することが許可されていないという現状があります。そんな中、ハーバルエッセンスはプロモーションの一環として若い女性たちへ向けて“バーチャルライブ”という形で、女性たちを特別なライブへ招待したのです。
参加者は、同社の商品に描かれたロゴをwebカメラにかざすことで、エジプト出身の人気歌手・Lara Scandarのバーチャルライブにアクセスすることが可能。アバターを作成し、普段は宗教上おろすことが禁止されている髪をおろし、髪の色やヘアスタイルを選ぶこともできます。
さらに、コンサート中、参加者はアーティストとインタラクティブに交流することができ、曲をリクエストしたり、アンコールをお願いしたり、写真を撮って共有することも可能でした。
ライブ15日前からSNSを使って宣伝し、結果的に5万人以上がバーチャルコンサートに参加。そのうち40%がサウジアラビア国内からの参加だったといいます。
本プロジェクトは、開始からわずか45分間でSNSの急上昇トピックスにランクイン。メディアやプレスにも数多く取り上げられました。
テクノロジーの力によって、宗教のタブーを超えて新たなソリューションを生み出したプロモーション施策でした。
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