ベーブ・ルースが触診!? 前立腺がんの検査を促す“英雄の手”
Case: Famous Finger Collection
男性特有の病気である前立腺がん。前立腺は一部が直腸に接しているため、診断には医師が肛門から指を入れて直腸の壁越しに触診し、肥大やしこりがないかを確認する方法が一般的です。
病気の早期発見のためには極めて大切な検査なのですが、やはり心理的な負担が大きく、ずるずると先延ばしにしてしまう人も多いといいます。
そこで立ち上がったのが、前立腺がんの研究や患者のサポートなどを行うカナダの医療団体・Prostate Cancer Canada。医師が触診の際に使うラテックス製の手袋にユニークな加工を施しました。
用意された13種類の手袋は、ベーブ・ルース、ナポレオン、フランケンシュタインなど、世界的に有名な人物(キャラクター)の手をモチーフにしています。この中から自分の気に入ったグラブをはめて触診してもらえるというわけです。
こちらがキャンペーンのプリント広告。
・ベーブ・ルース編
彼の指はホームラン予告をした。次はあなたの前立腺。
・ナポレオン編
彼の指はヨーロッパを征服した。次はあなたの前立腺。
・エイブラハム・リンカーン編
彼の指はゲティスバーグ演説を書いた。次はあなたの前立腺。
触診に対する抵抗感を少しでも和らげるとともに、病気について、そして検査についてオープンに話し合える環境を作りたい、という想いから実施されたユーモラスな取り組み。
Prostate Cancer CanadaのHPでは、手袋のラインナップの他にも、前立腺がんは早期発見すれば生存率はほぼ100%であることや、PSAと呼ばれる血液検査も有効であることなどが詳しく紹介されています。
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