有名絵画から野菜と果物が消えた? フィリップスの美術館を舞台にした斬新プロモーション
Case: Dutch Masterjuices
ある調査によるとヨーロッパに住む人々のおよそ86%が、野菜や果物を十分に摂っていないといいます。そこに着目した大手家電メーカーのPHILIPS(フィリップス)はオランダで、人々に野菜や果物を日々摂取することの大切さを再認識させつつ、同社が製造するジュース用ミキサーのユニークなプロモーションを実施しました。
フィリップスは、アムステルダム国立美術館の協力を得て、館内に展示されている“野菜や果物が描かれている有名な絵画”を、“それら”が削除されたレプリカ絵画へと差し替えたのです。
例えばこんな具合です。こちらは本物の絵画。
そしてこちらが野菜や果物が(ほぼ)なくなったレプリカの絵画です。
この絵画を目にした鑑賞者たちは、不思議そうな表情を浮かべます。
さらに美術館のキュレーターは、絵画の中にたった一つだけ残ったリンゴを“絵画から取り出す”というトリックを見せます。
キュレーターは取り出したリンゴをPHILIPSのミキサーにかけてジュースにします。そして自ら飲むとともに、美術館の鑑賞者に振舞いました。
有名な絵画から“野菜や果物が消えてしまった…”という違和感を通じて、“野菜や果物の存在意義”について鑑賞者に直感的に感じてもらう狙いです。そしてジュースにして飲むことで、視覚だけでなく味覚でも実感してもらうとともに、ミキサーを効果的に訴求しています。
本取り組みは美術館での展開にとどまらず、特設サイトでは、3つの絵画作品を題材にして、その絵画に描かれている野菜や果物を実際に“ミックスしてみたジュース”のレシピ動画が公開されており、自宅でもミキサーを使って簡単にミックスジュースを楽しめる方法を提示しています。
特設サイトにはジュース用ミキサーの購入ページもあり、需要を喚起しつつ、そのままダイレクトに商品購買への導線が適切に設計されていました。
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