射撃の的を“黒”ではなく“カラフル”にしよう! 人種差別撲滅を訴える米NPOの啓発施策

Case: #Nomoreblacktargets

昨年アメリカでは263人もの黒人が射殺され、彼らの69%が武器を持たない丸腰の状態だったといいます。ある調査では黒人の若者は白人と比べて銃で撃たれる確率が3倍も高いといいます。

このような現状を世間に知ってもらうべく、ニューヨークで人権擁護活動を行うNPO団体・New York Society for Ethical Cultureがクリエイティブな啓発キャンペーン、その名も『NO MORE BLACK TARGETS(黒色の的を廃止しよう)』を実施しました。

今回の啓発施策で同団体が目を付けたのが、射撃場で一般的に使われている“黒色の人影”が描かれた「射撃の的」。

この的が黒人を標的にする心理に少なからず影響していると捉え、アーティストたちに射撃の的に新たなデザインを描くよう協力を呼びかけました。

その結果、50人を上回るアーティストたちがポスター制作に協力。作品を通して、黒人に銃を向けることを強く批判しました。

完成した作品はNYのギャラリーで展示された他、1冊の本にまとめられて世界中のメディアやブロガーに送付されました。

更に一般の人々も参加できるよう、オンライン上でオリジナルデザインを作れる特設サイトも公開。

キャンペーンは世界中で大きな話題となり、SNSで合計700万ビューを獲得した他、2億インプレッションものメディア露出を果たしました、。多くの人々の共感を得て、注目を集めることことに成功した米NPO団体の人種差別撲滅施策でした。

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