放送禁止用語を思いっきり叫べ!プエルトリコ菓子会社、WBCで国民のハートをガッチリ掴む
Case: The Ñetalyzer
3月23日、アメリカによる悲願の初優勝で幕を閉じた2017 WORLD BASEBALL CLASSIC。決勝で対戦したプエルトリコは、メジャーリーグにも多くの選手を輩出する野球大国で、試合観戦も多いに盛り上がるわけですが、WBCではこの国の人々がよく使う「Puneta」という言葉が問題になりました。
「Puneta」はいわゆる放送禁止用語で、英語で言う「F**k」や「sh*t」などの意味にあたります。しかし現地では悪い意味だけではなく、喜びや興奮を表す時やスポーツ観戦中にも飛び交う単語なのだとか。
しかし世界各国に中継されるWBCの試合中に、スラングを大声で叫ぶのはやはりよろしくない、という主催者側の意向により、球場においてこの言葉はNGワードとされてしまいました。
そこでアメリカの菓子メーカー・Mondelēz Internationalが発売するガムDentyne Iceは、人々が思いきり「Puneta!」と叫んで応援できるライブビューイング会場を設営することに。
首都サン・フアンの広場に用意された巨大なスクリーンには、Facebookでライブ配信されているWBCの試合が映し出され、さらに声援の大きさを計るセンサーを設置したことで会場は大いに盛り上がり、熱い熱気に包まれました。
このライブビューイングのリーチ数は180万にも上り、34万6千人が視聴するなど、大きな注目を集めることに成功。国民が注目するスポーツイベントをきっかけに、人々の心をがっちりと掴んだプロモーションでした。
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