その苦しみに理解を。片頭痛の予兆をバーチャル体験する取り組み『The Migraine Experience』
Case: The Migraine Experience
多くの人にとって悩みの種である、片頭痛。ズキンズキンと脈打つような痛みが数時間続き、酷いときには吐き気をもよおしたり、寝込んでしまったりと、日常生活や仕事に支障をきたすこともあるほどだといいます。
そして片頭痛をますます辛いものにするのが、周りの人に理解してもらえないこと。「頭痛くらいで会社を休むなんて…」「少し休めば治るでしょ。」そんな心無い言葉が患者をさらに苦しめるのです。
そこでイギリスの製薬会社が発売する鎮痛剤・EXCEDRIN®は、片頭痛を経験したことのない人に、その辛さを理解してもらう機会を設けることにしました。
片頭痛は多くの場合、痛みが起こる前に予兆があります。青白い光が見える、また視野が狭くなったり視界が遮られることなどが代表的な症状ですが、その様子を映像化し、家族や友人など患者に近い存在の人にバーチャル体験してもらおうというのです。
こちらは慢性的に片頭痛に悩まされているジェシカさん。「頭痛と片頭痛は全くの別物。」そう話す彼女は、予兆が起こるたびに、失明してしまうのではないかという強い恐怖感に襲われるそう。
今回ジェシカさんの辛さを疑似体験するのは、彼女のボーイフレンド。恋人の体調を気にかけながらも、ジェシカさんの発作が起こるたびに外出先から帰宅しなければならないことに少し不満を持っています。
実際にヘッドセットを装着し、片頭痛の予兆を体験してみると…ストロボのような光、そして歪んで見える視界にまともに立っていることすらできず、「これは、もう無理だ」とあっという間にギブアップしてしまいました。
痛みを直接的に体験したわけではありませんが、彼女の苦しみは十分伝わった様子。これからはもっと配慮することを約束してくれたのでした。
このジェシカさんの他にも、3人の患者がそれぞれ家族、職場の同僚、そして親友にバーチャル体験にトライしてもらい、片頭痛に対する理解を深めてもらうことに成功。
EXCEDRIN®はこの取り組みを通じて、周りの人が理解し、気遣うことによって少しでも当人の辛さに寄り添ってあげることが大切だと呼びかけています。
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