VRの粋な活用法! NYの美術館フリック・コレクション、「立入禁止エリア」をバーチャルツアーで公開

Case: Beyond the Grand Staircase Rope

世界の中心と言われるマンハッタンの中でも有数の高級住宅街、アッパーイーストサイドに位置する美術館・フリック・コレクション。1800年代後半に鉄鋼業で巨富を成した実業家、ヘンリー・フリック氏が個人的に収集したコレクションの数々を、彼の邸宅を改装した建物で展示してあり、世界中から多くの人が訪れる人気の美術館です。

このフリック・コレクションのHP上にはバーチャルツアーというコンテンツがあり、館内の見取り図の中で気になる場所をクリックすると、その部屋についての説明をフランス語、イタリア語、日本語など6つの言語から選択して聴くことができます。

現在同美術館では、フリック一家が当時実際に生活をしていた2階部分の改装工事を計画中。このスペースはこれまでロープで区切られ、立ち入り禁止となっていましたが、ヘンリー・フリックという人物についてより詳しく人々に知ってもらうため、一般公開に向けての工事を進める予定でいるとのこと。

これに先駆け、フリック・コレクションのHPでは今まで一般客が入ることのできなかったロープの向こう側を、前述のバーチャルツアーで紹介。アンティーク家具や調度品を含めた貴重な名品を垣間見ることができるようになりました。

この美術館に展示されている作品は全て、持ち主であるヘンリー・フリック氏の遺言により、外に持ち出すことが一切禁止されているのだそう。つまり実際に行かないと鑑賞できないわけですが、そうはいってもなかなかNYを訪れる機会がないという人も多いはず。

そんな人々のための、充実した内容のバーチャルツアー。きっと現地を訪れた気分を味わえると思いますので、ご興味のある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

(via The Frick Collection)

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