夜空に浮かび上がる子供の泣き顔… 中国の大気汚染改善を訴えたプロジェクションマッピング

Case: Breathe Again

PM2.5に代表される大気汚染が、非常に深刻な問題となっている中国。毎年50万人以上(そしてその大半が子供)が、大気汚染によって引き起こされる様々な病気が原因で命を落としている、というショッキングなデータも出ており、早急な対策が必要とされています。

この現状を受けて、子供たちの健康を守るためのキャンペーンを打ち出すことにした、中国の空気清浄機メーカー・Xiao Zhu。工場から排出される煤煙が汚染の主要な原因となっていることに注目した同社は、とある工場へと出向き、プロジェクションマッピングを使って、煙突から立ち上る煙に、幼い子供の泣き顔を投影したのです。

夜空に不気味に映し出された子供の映像は数種類。激しく泣いていたり、咳き込むように口を押えたりと、汚染大気によって苦しんでいることが連想されます。そして最後には「未来を担う子供たちのために、きれいな空気を。」というXiao Zhuからのメッセージも。

プロジェクションマッピングというと、アーティスティックでエンターテインメント性の高い作品が多い中、有害な煙霧そのものをメディアにしてしまうことで、強烈なインパクトを与えることに成功した啓発キャンペーンでした。

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