パリ人の美しい感性は散歩から?HERMESのちょっとシュールな広告。
Case: HERMES-本当のフラヌールなら……
突然ですが、街を歩くとき、あなたは何を感じ、何を考えていますか?
フランスには‘Flaneur(フラヌール)’という言葉があります。日本語に訳すと‘遊歩者’という意味ですが、“散策者やアーティスト”を指す言葉でもあります。かつてのパリでは、芸術家、詩人の多くが遊歩者でした。
その彼らが、1番仕事に没頭しているのは、1番暇そうに見える時。つまり、街を散歩しているときに様々なインスピレーションを得ていたと考えられます。
2015年、エルメスの年間テーマはそんな‘Flaneur(フラヌール)’という言葉を使った、「フラヌール―いつでも、そぞろ歩き」。『エルメスを身につけて、気ままに散歩しよう。』そんなニュアンスが伝わってきます。4シリーズで公開されているこちらのCMは、そんな『‘フラヌール’だったら』を面白く、シュールに表現しています。
『本当のフラヌールなら、ほかの人には見えないものが見える。』というキャッチフレーズで始まる第1話。
エルメスを身に着けた男性が通りを歩くと、見えないはずの本の中身が見えてしまう。そんなユニークなシーンが描かれます。
第2話:本当のフラヌールならどっちに回るかなんて気にしない。
第4話:本当のフラヌールならシャツを着替えるみたいに考えを変える。
あなたもフラヌールになって、お洒落をして、自由に、気ままに街を歩いてみてはいかがですか?きっといつもと違う風景が見えるかもしれません。そんな、エルメスが発信する、独特なメッセージのコマーシャルでした。
Written by Miyuki Abe.
(via HERMES)
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