日食に合わせてオレオが仕掛けた圧巻のPR

Case: OreoEclipse

3月20日、北アフリカからヨーロッパ全域にかけて部分日食、北極圏の一部の島では皆既日食が見られました。ヨーロッパでこれほど大規模に日食が観測されるのは16年ぶりだといいます。

そんな一大天文イベントに合わせて、“リアルタイム・マーケティングの雄”・Oreo(オレオ)が、ロンドンで鮮烈な広告を仕掛けて話題になりました。オレオのリアルタイム・マーケティングと言えば、米スーパーボウルで停電時に放ったツイートが出色のケースとして挙げられますが、今回はロンドン市内のとある屋外ビジョンを使いました。

そのクリエイティブがこちらです。

 

 

ビルの最上部にある大型ビジョンに、日食が起こる時間を見計らってオレオのアニメーションを流したのです。真っ白なクリームを太陽に、そして黒色のクッキーを月に見立てて、クッキーが徐々にクリームを覆い隠していく様子で日食を表現しています。
そして日食になってから徐々に明るくなっていく様子も。

アニメーションのラストにはこんなメッセージが。

次回の日食は11年後。(オレオならそれを待つ必要なんてないよ。)

オレオはこの『屋外ビジョン×動画のツイート』に加えて、世界でもっとも発行部数が多い英字日刊紙「The Sun」の3月20日号に斬新な広告を出稿しました。

通常の表紙の上に、オレオクッキーと#OreoEclipseという文字、そして左上に「TODAY’S PAPER IS INSIDE」と書かれた半透明フィルムをカバーにしたのです。

これにより大衆紙「The Sun」(太陽)をオレオが覆っているという状態を生み出しています。

人々が待ちに待った天文イベントをこれ以上ないマーケティングの機会としてとらえ、押しつけがましくなく、ウィットに富んだアプローチで消費者の懐に入り込むという卓越したブランドPRでした。

天体を商品に見立てた広告事例に関心のある方は下記もご覧ください。
三日月がスライスしたライムに!? 月の満ち欠けを活かしたコロナの看板広告

(via Twitter/Oreo,Twitter/The Sun,Twitter/Campaign,Adweek)

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る