日食に合わせてオレオが仕掛けた圧巻のPR
Case: OreoEclipse
3月20日、北アフリカからヨーロッパ全域にかけて部分日食、北極圏の一部の島では皆既日食が見られました。ヨーロッパでこれほど大規模に日食が観測されるのは16年ぶりだといいます。
そんな一大天文イベントに合わせて、“リアルタイム・マーケティングの雄”・Oreo(オレオ)が、ロンドンで鮮烈な広告を仕掛けて話題になりました。オレオのリアルタイム・マーケティングと言えば、米スーパーボウルで停電時に放ったツイートが出色のケースとして挙げられますが、今回はロンドン市内のとある屋外ビジョンを使いました。
そのクリエイティブがこちらです。
You can enjoy an #oreoeclipse more than once https://t.co/aAEjooSqU6
— Oreo Cookie (@Oreo) 2015, 3月 20
ビルの最上部にある大型ビジョンに、日食が起こる時間を見計らってオレオのアニメーションを流したのです。真っ白なクリームを太陽に、そして黒色のクッキーを月に見立てて、クッキーが徐々にクリームを覆い隠していく様子で日食を表現しています。
そして日食になってから徐々に明るくなっていく様子も。
アニメーションのラストにはこんなメッセージが。
次回の日食は11年後。(オレオならそれを待つ必要なんてないよ。)
オレオはこの『屋外ビジョン×動画のツイート』に加えて、世界でもっとも発行部数が多い英字日刊紙「The Sun」の3月20日号に斬新な広告を出稿しました。
Guys, you’re loving the #oreoeclipse cover – but don’t ACTUALLY use it to look at the eclipse, alright? pic.twitter.com/xf492w0cQT
— The Sun (@TheSunNewspaper) 2015, 3月 20
. @PHD_UK‘s eclipse of @TheSunNewspaper might be the only one you see today http://t.co/xHLjCKACfR #bootoclouds pic.twitter.com/1PUzNYgfhR
— Campaign (@Campaignmag) 2015, 3月 20
通常の表紙の上に、オレオクッキーと#OreoEclipseという文字、そして左上に「TODAY’S PAPER IS INSIDE」と書かれた半透明フィルムをカバーにしたのです。
これにより大衆紙「The Sun」(太陽)をオレオが覆っているという状態を生み出しています。
人々が待ちに待った天文イベントをこれ以上ないマーケティングの機会としてとらえ、押しつけがましくなく、ウィットに富んだアプローチで消費者の懐に入り込むという卓越したブランドPRでした。
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