反DVの啓発実験「子供の目線で見たドメスティック・バイオレンス」
Case: “Slap her” children’s reactions
イタリアの報道団体・Fanpage.itが行った、ドメスティック・バイオレンスに反対を唱えるための啓発実験。『女性に対する暴力』というテーマに対し、子どもはどのような反応を見せるのか、7歳から11歳までの男の子を対象に、街頭インタビュー形式で実験を行いました。
まず初めにスタッフは、彼らにひとりの少女を紹介しました。ブロンドの髪、大きな瞳。美しい顔立ちの少女を目の前にして少し照れた様子の少年たちに、いくつかの質問を投げかけます。
「彼女のどんなところが素敵だと思う?」—「目」「髪の毛」「全部!」
「彼女のほっぺを撫でてみて」
「面白い顔をして笑わせて」
そして最後、スタッフはこのように告げます。「女の子の顔を叩いて」
驚き、戸惑ったような表情を見せる子供たち。
しばらく考えた末、彼らは首を横に振り、きっぱりと「ノー」と言ったのです。
「なぜ叩かないの?」との問いかけに対し、返ってきたのは「だって、女の子をたたくなんて、できないよ。」「僕は男だから。」「人を傷つけるのはいけないことだから。」という答え。
もちろん他人を何の理由もなくたたく、というのは誰にとっても抵抗があるに違いありませんが、例えどんな状況であれ、女性や子供など弱者に暴力を振るうのは許されることではありません。
『いいことはいい、悪いことは悪い。』そんな当たり前のことを子どもの純粋な目線を通して訴えかける、思わずはっとさせられる啓発実験でした。
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参考サイト
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