真夏のシドニーに粉雪を!ebayがプロデュースするウィンドウショッピング
Case: eBay Launches 24-Hour Christmas Windows
北半球では、粉雪が舞うホワイトクリスマスも、南半球では太陽が輝く常夏のクリスマス。雰囲気は全く異なりますが、クリスマスであることには変わらず、暑いオーストラリアでもこの時期クリスマス商戦が繰り広げられています。
世界最大級のオンラインショッピングサイト・ebayは、オーストラリアのシドニーに、クリスマス期間限定のショーウィンドーを設置し、バーチャルな世界から一時的に飛び出すという試みを実施しました。
eBayがショーウィンドーを設置したのは、シドニーのCustom House Forecourt前の広場。「eBay Shoppable Windows」(eBayのお買い物ができるショーウィンドー)と名付けられたキャンペーンは、12月4日の朝7時から12月7日の夜8時までの期間限定で開催された企画です。
ショーウィンドーは全部で4つ設置され、ECサイトと同じように24時間営業しました。買い物客は、ディプレイを見てウィンドーショッピングを楽しむことはもちろんのこと、気に入った商品があれば、ウィンドーに内蔵されている46インチの画面で詳細をチェックすることができ、携帯電話を使って直接その場で購入することができます。
各ウィンドーにはそれぞれテーマがあり、“Lycra Mum”、“Daddy Cool”、“Teenage Dreamer”、“Little Princess”と家族像を反映しています。ウィンドーの中では実際に対象商品を使っている風景が描かれているので、商品の使用イメージがより湧きやすく工夫されています。
本キャンペーンは、同国のクリスマスショッピング動向調査に基づいて実施されており、それによると、65%の人は『クリスマスショッピングにはクリスマスデコレーションやクリスマスソングといった雰囲気が欠かせないもの』だとしており、また37%の人は『ウィンドーディスプレイの影響が大きい』としています。
eBayが手掛けたショッピングウィンドーはまさにこれらを反映したもので、人工降雪器とクリスマスキャロルの演奏でクリスマスの雰囲気を作り上げ、ウィンドーディスプレイから携帯電話を使って即座に購入できるというオンラインショッピングの利便性も兼ね備えました。
また、eBay独自の調査によると、ショーウィンドーを設置した期間(12月4日から12月7日)はオーストラリアのクリスマス商戦の繁忙期であり、特にキャンペーン最終日の12月7日はオンラインショッピングをする人が最も多い日であると予測されていました。
eBayはオーストラリアのeBayサイトの来訪者数を260万人を見込み、そのうち携帯端末からの来訪者数を150万人と見込んでいます。また、携帯端末を通しての売り上げ数を20万アイテムと見込んでおり、これは2013年比48%増となります。
一時的にバーチャルな世界から抜け出し実店舗を構えることで、オンラインショッピングを人々の目に露出し、モバイルプラットフォームと連携して売り上げを伸ばすことにチャレンジしたキャンペーンでした。パブリシティによるリーチの拡大も狙っているでしょうね。
参考サイト
Twitter/evayau
https://twitter.com/ebayau
PSFK
http://www.psfk.com/2014/12/ebay-launches-24-hour-christmas-windows.html
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