自分で後始末をする「世にも奇妙な小便小僧」
Case: Little Man Pee Cleans Up
日本で実施された家庭のトイレにまつわるアウトドア広告をご紹介。
一般的に男性がトイレで用を足す際、立小便をすると飛沫で床や壁を汚し、悪臭の原因になります。にもかかわらず、家のトイレ掃除は今なお「女性の仕事」だと考えられている家庭が多数あり、事実、トイレの壁や床を掃除する夫は、わずか7.5%に過ぎないという調査結果もあります。
そんなインサイトに着目したハウスクリーニング事業者のトーヨーテクノは、少しでも家庭の女性の家事負担を減らすべく、男性にこういった事態について自分事として認識してもらうための啓発キャンペーンを仕掛けました。
彼らが白羽の矢を立てたのは、“立小便”のシンボルである「小便小僧」。
ある公園に設置されている「小便小僧」の彫像を、一時的に雑巾で床を拭いている姿に変えたのです。
そして、掃除をしている「小便小僧」の下には男性に宛てたメッセージが。
男たちよ、立ってするなら掃除しよう!
「自分で汚したトイレは自分で掃除しよう(あの小便小僧も自分の手で後始末してるんだからね)」と訴求しています。
この愉快な取り組みは『あの小便小僧が、自分で汚した床を掃除している』という内容でニュースとしても取り上げられたそうです。
ターゲットに自分事として受け止めさせるために、誰もが知っているシンボルを引き合いに出した点が上手いですね。この事例と同様に、街中にある「見慣れた彫像をメディア化したケース」に関心のある方は下記もご覧ください。
参考サイト
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