投資対効果30倍のパブリシティを獲得！ フィアットのスタイリッシュな人身事故撲滅キャンペーン

Case: Don’t run, runway

自動車メーカーFIATは、無理な横断による人身事故が多発しているブラジルのサンパウロで、歩道橋の利用を広く市民に訴求するために、一風変わった“ファッションショー”を開催しました。

サンパウロでは、対人交通事故の実に7割が歩道橋から300メートル以内で起きているといいます。少なくとも1日1人が、このような交通事故で命を落としています。

たとえ近くに歩道橋が設置されていても、ガードレールを乗り越え、大通りを横断するスリルを味わっている人が後を絶ちません。

ブラジルの公用語ポルトガル語では、歩道橋を‘passarela’といい、またファッションショーでモデルが歩く細長いステージも同じく‘passarela’といいます。

そこに目を付けたFIATは、‘passarela’(歩道橋)を‘passarela’(ステージ)に見立ててファッションショーを開催することで、人々の関心を歩道橋に向け、歩道橋に『粋なイメージ』を付与することで、歩道橋の利用率を上げ、人身事故の回避につなげるという試みを実施しました。

ジャーナリスト、主要ファッション誌、人気ブロガーなどを招待してして開催した歩道橋でのファッションショーは、歩道橋を彩り鮮やかな舞台に変身させ、狙い通り多くの人の注目を集めることに成功しました。

ソーシャルメディアでは4000万人以上にインパクトを与え、100％のポジティブフィードバックを獲得しました。また、キャンペーンの総メディア効果は、投資額の30倍に達したといいます。

これまであまり歩道橋を利用する気になれなかった人も、モデルの姿に自分を重ねて気持ち良く渡ってくれるかもしれません。ぱっとしない歩道橋に新たなイメージを加えることで、人々の関心を引き、歩道橋利用の促進を促すことに成功したキャンペーンでした。

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参考サイト

Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/fiat_fashion_passarela_dont_run_runway