他社名を出しまくりな、Taco Bellのスマートなテレビスポット
Case: Guess who
アメリカのロサンゼルスで実施されたテレビスポットをご紹介。Taco Bell(タコベル)というアメリカでは非常に有名なタコスのファストフードチェーンがクライアントです。
彼らが今回制作したスポットがこちらの“Guess who(さて、誰でしょう?)”。
ある競合のイメージを使う事で非常に強いかつ面白いメッセージで訴求しました。
アイデアは、「ある特別な人に、タコベルの朝食がいかに美味しいかをインタビューする」というものでした。その特別な人とは、そう「マクドナルドさん」たちです。
老人、大人、子ども、
色々なマクドナルドさんたちに、タコベルの朝食を食べてもらい、お墨付きをもらいました。
最後のナレーションでは、「誰もが好きになる美味しい朝食です。そう、あのマクドナルドもね。」
競合の名前を非常にスマートな方法で使った、アメリカらしいテレビスポットでした。
ちなみにこのタコベルのCMに対する、マクドナルドの返しも見事です。Facebookに投稿したメッセージと写真が以下の通り。
Imitation is the sincerest form of flattery.(=模倣は最大級の御世辞です。)
タコベルは宣伝キャラクターとしてチワワを起用しています。
この写真のドナルド・マクドナルドとチワワの関係がそのままマクドナルドとタコベルのマーケットにおける立ち位置、すなわち『マクドナルドにとっては、タコベルは今のところガチンコで戦うに値する本物の競争相手というわけではなく、まだまだ小さくて愛らしい存在にすぎない』ということを発信しているのかもしれません。あくまで推測ですが。
タコベルに思いっきり競合視されたマクドナルドによる、皮肉の効いた切り返しでした。
動画はコチラ
参考サイト
Ads Of The World
http://adsoftheworld.com/media/tv/taco_bell_guess_who
AdFreak
http://www.adweek.com/adfreak/mcdonalds-has-pretty-good-comeback-taco-bells-hijacking-ronald-156627
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