哀愁漂うグラフィック広告。マクドナルドの魅力に敵わなかった者たちの物語
Case: McDonald’s Loose Change Menu
海外におけるマクドナルドの「Loose Change Menu」。
“お釣りいらず”、ということで日本の100円マックに当たるメニューのグラフィック広告です。
UFOキャッチャーの景品であるクマのぬいぐるみが、なぜかとても悲しい表情を浮かべています。
それは、マクドナルドのコインで食べられるメニューを頼む人が多くて、同じくコインを用いるUFOキャッチャーで遊んでくれないから。
同じ価格帯で購入できるものと比較して、「こっちの方がお得でしょ?」とメリットを訴求する方法は広告では常套手段ですが、その表現がちょっと物語性を帯びていて、惹かれてしまいます。
他にも、覗いてもらえなくて悲しいコイン式双眼鏡。
遊んでもらえなくて悲しいだけじゃなく、暇を持て余して編み物まで始めてしまうコインゲームのキャラクターなど、その表現バリエーションはウィットに富んでいます。
具体的にコインで食べられる商品を押し出してこない潔さ。
そして、価格帯だけでなく、コインで買えるという特徴を生かして、別の商品・サービスと比較して優位性を語るところがうまいですね。
世界各国でマクドナルドが手掛けたユニークな広告/プロモーションに関心のある方は下記もご覧ください。
参考サイト
Ads Of The World
http://adsoftheworld.com/media/print/mcdonalds_loose_change_menu_lonely_grabber
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