貧しい若者たちがわずか11ヶ月で一流ホテルへ就職。NGOが取り組むその画期的な手法とは?
Case: Agir pour le Cambodge
カンボジアでは、アンコールワット遺跡を中心に観光業が盛んになっているにも関わらず、ホテルなどで接客を担当するコンシェルジュ、ハウスキーパー、料理人などが不足しているという課題がありました。
この課題に目を付けて、フランスのNGO団体「Agir pour le Cambodge」は2002年に「Salabai Hotel School(サラ・バイ・ホテル・スクール)」を設立し、カンボジアの貧困層の若者(月収25ドル以下の家庭の17歳〜23歳まで)を対象に、ホテルやレストランのホスタピリティを徹底的に教育する活動を始めました。
毎年100名の学生が入学するそうですが、カンボジアでは女性よりも男性が教育を受けやすい文化が根付いているため、その均等化を図るためにこの学校では7割が女学生となっています。
しかも、寮の住居費用、食費、制服、勉強道具、自転車などすべてが無料というから驚きです。その代わり、同じ建物にある「Salabai Hotel Restaurant School(サラ・バイ・レストラン・スクール)」と合わせて、レストラン、客室4部屋を実際に生徒に運営させ、その収益も学校運営に使われています。
この学校を卒業した生徒たちは、ほぼ100%カンボジア国内の一流レストランやホテルに就職が決まるということです。すばらしい取り組みですね。
参考サイト
サラ・バイ・ホテル・スクール
http://www.salabai.com/html/
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