マクドナルド シンガポール、NFCを応用して子供の心をがっちり掴むドライビングゲームを開発
Case: Happy Table
マクドナルドがシンガポールで展開する子供をターゲットにした新キャンペーン。
これまで子供たちの人気を集めてきたのは、ハッピーセットや郊外の店舗でよく見かけるプレイランド。そのほか有名キャラクターのおもちゃをプレゼントするなど、様々な工夫を凝らしてきました。
しかし今回は「Happy Table」と題し、おもちゃの内容ではなく店舗の“テーブル”に特別な仕掛けを施し、子供にとってより楽しい空間を作り出すことに成功しました。
店内に入り、テーブルに向かうとそこには「Start Point」と書かれています。そこにスマートフォンをかざすと、なんとスマホが車に、テーブルが道路に変身するのです。
道路に見立てたテーブルの上で、スマホの車を自由に走らせることができます。
テーブルの角にくると“こちらに曲がってください”という標識がスマホの画面に表示され、道案内をしてくれます。さらに、マクドナルドのキャラクターが登場するゲームもあり、ますます子供たちを夢中にさせます。
この新しい試みはNFC(Near Field Communication)という技術によって可能となりました。NFCは数センチ程度の短いエリアを特徴とした通信システムで、スマートフォンなどの端末をNFCチップにかざすだけでデータ通信ができます。
それを応用して開発されたのがこのゲーム。店内のテーブルの裏にはNFCチップが貼り付けてあり、そのチップ同士が連携し、さらにかざしたスマホと通信することで、ドライビングゲームを楽しめるというわけです。アプリをダウンロードしたり、QRコードを読み取るという面倒な手間が不要な点が大きな特長ですね。
このサービスは今のところシンガポールの一部の店舗でのみ実施されていますが、今後はアジア全体に順次拡大する予定だといいます。
最先端のテクノロジーを用いて“マクドナルドの店舗でしか体験できないゲームを生み出し、楽しい空間を演出する”という企画。
小さい子供を持つお父さん・お母さんは、「マックに行きたい!」と子供にねだられることがますます多くなってしまいそうですね。『子供が来店したくなる仕掛け』の一つとして興味深いケースでした。
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参考サイト
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