ビールの空き缶が“電車の乗車券”に!? 大手ビール会社の飲酒運転防止キャンペーン
Case: The Beer Turnstile
ブラジルで毎年開催される“リオのカーニバル”といえば、世界最大級の祝祭として知られ、毎年盛大な盛り上がりを見せます。
大勢の人が一同に楽しめる素敵なイベントである半面、このカーニバルの期間は、アルコールの消費量が跳ね上がり、飲酒運転が原因の交通事故が頻発し、年間の死亡事故のかなりの割合を占めるともいわれています。
そんな状況を打破すべく、カーニバルのスポンサーである大手ビールブランド・Antaractica Beerが、“イベントでお酒を飲んだ人を安全に帰宅させること”を目的としたユニークな飲酒運転防止キャンペーンを展開しました。
同社が今回キャンペーン用に開発したのは、“The Beer Turnstile”という地下鉄の自動改札機です。
カーニバルで販売されるAntaractica Beerの“空き缶”を改札機のスキャナーにかざすと、“乗車券”として認識され、改札口が解放されるという仕組み。
美味しくビールを飲んだ後に、空き缶を持ってさえいれば地下鉄を無料で利用できるというメリットを提示することにより、自動車の利用を控えてもらうことを意図しています。
この取り組みは各種メディアやSNSでも話題になり、その結果“空き缶乗車券”の利用者は、1時間に1000人にものぼり、地下鉄を利用する人は従来比で86%増加したそうです。同時に空き缶を効率的に集めることができ、リサイクルも進められたといいます。
“リオのカーニバル”という盛大なイベントで、地下鉄会社など関連会社の協力を取り付けて実現した、社会的に意義のある素敵なキャンペーンでした。
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動画はコチラ
参考サイト
Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/antarctica_beer_the_beer_turnstile
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