インド アパレルショップのCSR、地球温暖化への危機感を“ハゲゆく”ドアマットで醸成
Case: The Balding Doormat
インドの子供から大人まで幅広くターゲットにしているアパレルショップ・M&MによるCSR活動。
人類にとっての大きな課題である地球温暖化問題を啓発し、アクションを促すプロモーション。
同社が毎年開催している“エコセール”において、入口の“ドアマットを特殊なモノ”に変更します。
何が特別かというと、時間が経過することで徐々にあらわになります。
セール初日は至って普通のドアマット。
2日目になると、ドアマットの一部がはげてしまっています。
3日目になると完全にはげてしまい、はげた部分の下からはメッセージが浮かび上がります。
そこには「毎年何もしないで、手をこまねいていることで地球の緑が12%も失われています。さあ今こそ、植樹をしましょう」と表示されます。
人々が通過するたびに、ドアマットの緑がいとも簡単にはげてゆくことにより、“いともたやすく地球の緑が失われていく”ことを直観的に示唆しているかのようです。
そして3日経過後、通常青々と茂っているはずのドアマットの芝が“そこにない”という『異様さ』により、人々の関心をひきつけます。
関心を持ったお客さんにカウンターで若木を無料配布して、植樹行為を促しました。
地球環境に無関心な人々、及び関心はあるものの具体的なアクションがおこせていない人々に対して、“普通とは異なる”すなわち『異様さ』を意図的に演出し、思いもよらないタイミングでその『異様さ』を提示することにより、“強い関心を呼び起こし、行動を喚起する”アプローチ。興味深いCSR活動でした。
世界各地で実施されたクリエイティブなCSR活動に関心のある方は下記もご覧ください。
企業のアイディア溢れるCSR活動(まとめ)
参考サイト
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http://www.ibelieveinadv.com/2013/04/mm-the-balding-doormat/
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