iPadの特性を最大限生かした、家庭内暴力反対を訴えるインタラクティブ広告

Case:Beating Facts

家庭内暴力に苦しむ女性を支援するドイツの団体「Frauen Gegen Gewalt」が、『女性に対する暴力反対を訴える活動デー』に合わせて雑誌“Vogue”のiPad版に出稿したユニークなインタラクティブ広告。

WHOによると、女性にとっての『健康上のリスク』の最たるものは、癌や交通事故ではなく、暴力だといいます。
ドイツでは4人に1人の女性がパートナーから家庭内暴力に遭った経験があり、その大半が肉体的な傷害に苦しんでいます。

同団体は今回、このような現実を女性達自身に認識してもらい、暴力に苦しむ女性を救い出す活動に協力してもらうよう呼び掛けるための広告を企画。

今回広告を出稿した“Vogue”のiPad版ではスタイリッシュなモデルの写真が各ページ全面に掲載されています。

読者が右から左にページをスライドすると、次のページには別のモデルが現れます。

何ページも同様にスライドしていくと、ポーズをとるでもなく真正面を向いた女性が現れます。

こちらのページも同様に右から左にスライドすると、突如『バシッ!!』という効果音とともに、女性が思いっきりビンタをされたようにフレームから外れてしまいます

一拍おいてフレームに戻ってくると、彼女の顔には痛々しい暴力の跡が刻まれていて、最後に彼女の顔にかかるように支援を呼び掛けるメッセージが流れるという仕掛けです。


スライドとビンタ(暴力)を結び付ける発想がすごい!
デバイス(メディア)の特性を十分に生かしたドキッとするインタラクティブ広告。

iPadを活用した同様の事例に関心のある方は下記もご覧ください。

*iPadユーザーが一瞬凍りつく、デバイス特性を最大限活かした電子雑誌のインタラクティブ広告

動画はコチラ

○ 参考サイト

・I believe in advertising
http://www.ibelieveinadv.com/2012/07/frauen-gegen-gewalt-beating-facts/

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