ポケットの中の小銭を寄付させる秀逸なドネーションプログラム
Case:Tray
有名広告専門学校マイアミアドスクールの学生が考案した赤十字への寄付金を募る施策。
街中で募金を求められた際に、小銭があるかどうかポケットの中を毎回チェックしようとする人はまれだと思います。一方で飛行機に搭乗する際のセキュリティゲートでは、どんな人でも必ず小銭がポケットにあるかどうかを確かめることが求められます。(金属探知器を通る際に皆さん確認しますよね)
今回の施策はそんな一般人の行動習慣に着目した施策で、飛行機のセキュリティゲートにある金属物を置くトレイに、アメリカ赤十字への寄付を促すデザインを採用しました。
こちらのトレイには『Your change is welcome here. Donate it.』と記されています。
トレイは赤色と白色の部分で2分割されており、メッセージが書かれた赤色の部分に小銭をおいてもらい、そのまま寄附してもらうことを促しています。
行動を促すにはタイミングが非常に大きな役割を果たします。
寄附へのモチベーションが高くない人にも、すんなり、自然と寄附させるプログラムが素晴らしいです。
ドネーションプログラムでは、『より多くの人の寄附する気持ちを高めるというアプローチ』以上に、今回の施策のような『寄附をしようとする気持ちをあまり持っていない人にさえも、寄附を促す、すんなり寄附させてしまう仕掛け作り』が有効だと思います。
世界各地で実施された赤十字のユニークな広告/プロモーションに関心のある方は下記もご覧ください。
参考サイト
・Adberblog
http://www.adverblog.com/2012/04/26/donation-detector/
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