ファーストフードの“広告”と“実物”を比較
Case:Advertising vs Reality
アメリカで活動するフリーライターのDario D.氏が、ファーストフード業界における広告と実物を比較するというチャレンジングなプロジェクトに取り組みました(アメリカ国内でハンバーガーやタコスを自ら購入してフォトスタジオで撮影したそう)。
本日はその結果についてご紹介します。
アメリカでファーストフードを食したことのある方なら何となくわかるかもしれませんが、間近で比較されると衝撃的でした。
まずは、マクドナルドの「ビッグマック」から。実物は一応最も魅力的に見られるアングルから撮影されているそう。
広告通りのサイズ(高さ)だと、そもそもパッケージのボックスに入らないみたいです。前提からおかしいってことを伝えたいようです。
続いてもマクドナルドの「Angus Deluxe Third Pounder」。これまた何とか魅力的に見える角度から撮影しているそう。
こちらも広告通りのサイズだと、パッケージボックスにおさまらないようです。
次はバーガーキングの「ワッパー」。これだけで判断してしまうと残念ながら見る影もありません。ここまでいくと笑えてきます。
タコベルのタコス「Crunchy Taco」。同じなのは周りの皮だけでしょうか。
今回の比較に関して、「広告の商品サイズだと、今のパッケージにおさまらないじゃないか」という調査の視点はとてもクレバーだな~と思いました。
何を基準にしてパッケージを作っているか、そこから企業の姿勢までが、ある側面では明らかになりますと示唆しているようです。
なお、今回の比較について、どこまで精緻に調査されているかは正直定かではありません。“実物”に関して広告との違いが出やすいように恣意的に選ばれた可能性も否定できません。もう少し厳密に調査をするとなると、同一商品について100個単位購入し、シミュレーションしてその平均の形を出したりする必要もあるのかもしれません。
ただし、広告と比較対象にされている『残念な実物』が売られていたことは事実であり、この『残念な実物』に接触したある人にとっては『残念な実物』こそが、まぎれもない広告に写っていたその商品である、ということは一つの真実です。
ファーストフード業界に限らず、どんな業界においても、このような残念な“真実の瞬間”を顧客に体験させないよう努めたいものです。
参考サイト
・alphaila
http://www.alphaila.com/articles/failure/fast-food-false-advertising-vs-reality/
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