ブランディングの鍵は社名にあり? CAKE.comの戦略を探る
ビジネスコミュニケーションツールやプロジェクトマネジメントツール、労務管理に特化したツールを提供するアメリカのSaaS企業CAKE.comは、一般的には真面目な広告コミュニケーションを行うイメージが強いBtoB業界においてあえて特殊なクリエイティブを制作するブランドとして知られています。
以前も何度かPR EDGEでご紹介しているとおり、同社の訴求の核となるメッセージは「目的に合った正しいツールを使おう」というもの。しかし、クリエイティブの内容はそこまで商品説明に時間を割くことなく、抽象的な表現が多用されています。今回新たに公開されたCMを軸になぜ同社がこのような戦略を取り続けるのか、その理由を探ります。
2026年2月にTVとWebで公開された“The one with the bicycle(自転車に乗った人)”というタイトルのCMでは、映像内でセリフを一切使用することなくバイクレースになぜか自転車で挑んでしまった結果ライバルたちに悲しいほどの差をつけられて負けてしまう1人の男性の様子が描かれています。
映像の最後には“Choose the right tool(正しいツールを使おう)”というCAKE.comの共通キャッチフレーズが表示され、ミニマルながらも同社らしさをしっかりと打ち出しているわかりやすい内容だと言えるでしょう。
ではなぜCAKE.comはこのような手段を選び続けるのか……公式には発表していませんが、おそらくその社名にヒントが隠されているのではないでしょうか。
社名自体が短く、CAKEというSaaSからは距離がありつつもしっかりとキャッチーな単語が使われていて、URL形式で、しかもドメインは最も一般的な.comという覚えやすさ。創業者の名前や難しい造語を社名にするのではなく、あまりにも記憶に残りやすく、しかもはじめて見たときにユーザーに「検索してみたい」と思わせる社名を持っています。
だからこそ、あえてCMでは多くの情報を伝えることなく本当に重要な訴求だけに絞った施策を企画することができているのかもしれません。
社会に対するメッセージや経営陣の熱い想いが込められがちな“社名”というものすらもマーケティングのための武器として活用する……そんな挑戦をしたCAKE.comだからこそシンプルながらも本質的なCMを作り続けることができているのでしょう。
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