医療・介護の“見えにくい価値”を可視化 高齢化が進む飛騨市が映像を公開
岐阜県飛騨市は、「やさしさって、いったい何だろう?」という問いを起点に、医療・介護の現場に息づく日常のやりとりをすくい取る映像作品を制作しました。スタッフと利用者が交わす声や仕草などが、厳しい環境の中で現場を支える力になっていることに着目し、リアルな音と映像を通して「やさしさ」のかたちを伝えています。
飛騨市は、全国平均を上回るスピードで人口減少と高齢化が進む地域です。外国人材の活躍が広がる一方、医療介護職の人手不足は深刻で、近年は施設の廃止やサービス縮小、病床削減といった課題にも直面しています。そうした状況下でも、スタッフは笑顔や思いやりのある言葉を通じて利用者との信頼関係を築いており、その根底にあるのが「やさしさ」だといいます。
この想いから生まれたのが、医療・介護の現場に耳を傾ける「CHOTTOKIITE!」プロジェクト。医療・介護の現場で働く人びとの声や気持ちといった“見えにくい価値”を、音や映像という身近な表現で可視化し、市民の理解と共感を深めます。
音楽制作を手がけた谷澤智文氏は、「ありがとう」という声や足音のほか、空調音などのノイズも含め、現場の空気感を丁寧に収録。ギターのメロディーに重ねることで、温かさの伝わる楽曲に仕上げました。
誕生した映像作品では、スタッフの一瞬の表情や利用者の仕草とともに、日常の「やさしさ」が描かれています。あわせて、市民が身近な「やさしい瞬間」を投稿する写真キャンペーンも実施され、地域全体で応援の輪を広げる取り組みです。
人手不足や高齢化という厳しい現実を背景に、医療・介護の現場を支える「やさしさ」に光を当てた飛騨市の取り組み。映像に加えて、市民参加型企画を通じて見えにくい価値を共有し、地域ぐるみの理解と共感を育てていきます。
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