あえて砕いてニーズに応える 新進気鋭のアメリカンクッキーブランド「PUG」

アメリカンクッキーブランド「PUG(パグ)」が、ポップアップストアを2025年11月18日(火)〜2026年3月31日(火)の期間限定で「大宮アルシェ」(埼玉県さいたま市)にオープンしました。

2025年3月の開業以来、累計25万枚以上を販売したという「ボストンクッキー」がSNSで話題を集めた話題のブランドが、新商品「WALKIE COOKIE(ウォーキー・クッキー)」を軸とした施策を展開します。

あえて砕くことで生まれる新価値

WALKIE COOKIEは、プレーン・チョコ・抹茶の3種類のボストンクッキーをあえて砕いた商品。本来は価値が下がる「割れ」「訳あり」を、PUGは一転して魅力へと転換しました。

砕いて詰めることで食べやすさが増し、ランダムにパッケージングされた3つのフレーバーを楽しめる食べ比べ感もプラス。スイーツやスナックを購入して食べながら街を散策する「おさんぽグルメ」「歩き食べ」ニーズにも応えます。

PUGは「Chunky, Melty, Guilty.」を掲げ、焼きたての香りや大きく頬張る幸福感を重視したブランド。ボストンクッキーは、素材や水分量の調整までこだわって焼き上げているそうです。

過去施策にも通底する「価値の再編集」

PUGの逆転発想は過去施策にも見られます。今年8月、MIYASHITA PARK(東京・渋谷)に出店したポップアップでは「クレイジークッキー」シリーズを限定発売。なかでも象徴的なのが「クレイジークッキー&クリーム」です。

「クッキーを最高においしく味わうために開発したアイス」という設計思想のもと、3種類のクッキーをミルクアイスに混ぜ込み、新しい食感とリッチな風味をつくり出しました。

この一連の施策から見えるのは、クッキーを美味しいだけではなく“楽しく”味わうために、“当たり前”を見直して、体験をアップデートする姿勢です。

PUGの施策は、常識の裏側にある価値を拾い上げ、新たな体験へと昇華するアプローチが核。大掛かりな設備投資よりも、視点の切り替えで強い差別化を生む戦略が光ります。SNSとの相性も良く、今後も小さな発明を積み重ねることでブランドはさらに広がっていくはずです。

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