“撮影が当たり前になった世界”の課題をFAKEで示唆 米・大手広告代理店の鋭い視点

2006年にニューヨークで誕生し、スタートアップからグローバルブランドまで、さまざまな企業の広告クリエイティブを手掛けてきた広告代理店のdroga5。2019年にアクセンチュアが買収すると、東京オフィスも開設され、今ではデータドリヴンなアイデアから強烈なインサイトドリヴンなアイデアまで幅広い手法を駆使したコンテンツを企画しています。そんなdroga5が、自社クリエイティブのクオリティーをアピールするためにSNSの普及によって当たり前になってしまった“ある違和感”にフォーカスした施策を公開しました。

“CapturedCap(キャプチャーキャップ)”というタイトルが付けられた施策は、SNSやVlogなど街中で映像を撮ることが当たり前になった世の中において、肖像権の侵害が日々発生しているという社会的な課題に着目しました。その対策として、街中でスマートフォンのカメラを感知すると自動的にシェードが下りてくるキャップが開発されたのです。

公式サイトで、購入ボタンを押すと「この商品は非売品です。なぜならこの商品が必要になってしまった今の社会の方がおかしいからです」というメッセージがポップアップで表示され、実はすべてフェイクであるということが判明します。

肖像権が侵害されているという社会問題と、それに違和感を覚えている人がいるというインサイトの特定、そして美麗なWebサイトの制作能力があることや、そもそもプロダクト開発にも対応できてしまうというポテンシャルを存分にアピールした、まさに360度のコミュニケーションを得意とするdroga5らしい事例でした。

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