犬の散歩映像に隠された秘密とは? オチが秀逸なCM

イギリスやアイルランド、オーストラリアをはじめとした国で店舗を展開しているメガネの小売店・Specsaversは2024年のカンヌ・ライオンズにてグランプリも獲得している、ユーモアとサービス内容をクリエイティブの力で接着させることが得意な企業です。そんなSpecsaversが行っている聴覚検査サービスを受けることの意義を打ち出した、シンプルながらもオチが秀逸なCMが公開されました。

犬の散歩代行を行っている女性が主人公を務める動画では、飼い主から注意事項を聞き、実際に犬を外に連れ出す様子が描かれます。途中自転車の音に気づかず轢かれそうになったり、犬が急にどこか遠いところを注視したり、何かとトラブル続きなまま進んでいき……最終的には突然犬が走り出し、主人公が泥まみれになって帰ってくるシーンで幕を下ろします。一見しただけではイマイチ企画の意図が掴みにくいのですが、実は動画の5~6秒あたりで飼い主が何かをつぶやいているのに主人公はそれを聞き取ることができず、聴覚の衰えが示唆されていたのです。

散歩の途中で自転車の音が聞こえなかったのも聴覚に異常があったから……犬が突然走り出してしまったのも、飼い主から「アヒルを見かけると走り出すから気をつけてね」と伝えられていたものの聞き取れなかった……そんなオチが絶妙な塩梅で隠されていたのです。サービス内容とその意義をしっかりとクリエイティブで表現するためにあえて1度見ただけではわかりづらい構成になっている意欲的な事例でした。

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