“江戸好み”の弁当屋「日本橋弁松」がCMソングを発掘!? 創業175周年を記念

1850年(嘉永3年)創業の「日本橋弁松総本店」(東京都中央区/以下、弁松)は、2025年8月10日(土)に「実在しない昭和のテレビCMソング」を制作・公開しました。

弁松は現存する弁当屋としては日本最古の歴史を誇るという老舗。守り続ける伝統の味は、独特な甘っからい“江戸好み”。その味わいは現代でも多数ファンを獲得し、近年はSNS上で5.5万人を超えるフォロワーから“濃ゆい”支持を集めています。

弁松名物の「並六」。写真は並六白飯弁当

この取り組みは、これまでテレビCMを出稿したことがないという同店が「もしも70年代にCMを作っていたら」という発想から生まれました。8代目社長を務める樋口純一氏は「老舗であり続けるために、多くの方に知ってもらうための面白い挑戦を続けていく必要がある」と企画への想いを語ります。

楽曲制作は、架空の企業からのオファーを受けて、CMソングを創作するというコンセプトで活動する音楽ユニット「キシリ徹」が担当。70年代風のジャズ歌謡と特撮ヒーロー番組を思わせる2つの楽曲に映像を組み合わせ、懐かしくも新鮮な昭和レトロの世界観を巧みに表現しました。

遊び心あるこの事例は、さらなる彩りをもって告知展開されました。弁松のXアカウントは「倉庫から偶然発見されたVHS映像」「レコードプレイヤーで再生する様子」を投稿。この洒落っ気には「さすが江戸っ子」と思わずうならされます。

この取り組みにあわせて、日本橋弁松総本店店頭で税込1,000円以上のお弁当を購入した先着100人には、特製ステッカーをプレゼントするキャンペーンを8月下旬から開始予定です。同時に、公式Xアカウントでも連動したプレゼント企画も予定しているそうです。

ステッカーは、レコジャケデザインと新旧弁松ロゴの3種を配布予定

長い歴史に裏打ちされた確かな味と、顧客からの信頼というゆるぎない基盤があるからこそ、許された遊び心たっぷりの表現。江戸っ子たちが大切にしたとされる「粋」の哲学……豊かなユーモアと洒落た美意識をしっかりと事例に反映させています。

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