多種多様なチケットでイベント集客を促進『CBJ Business Summit』

2025年10月28日(火)、株式会社HUG&SHAKEが主催する大規模ビジネスイベント『CBJ Business Summit』が開催されます。「人と未来がつながる。」というテーマのもと、当日は約500人が集まり、最新のビジネスアイデアやネットワーキングの機会が提供される予定です。

価格ではなく“関わり方”を選ぶチケット設計

今回のイベントでは一般的な参加チケットに加えて、「書籍出品権利付きチケット」や「会場チラシ配布権付きチケット」「オンラインお悩み相談券付きチケット」などが用意されています。参加者は自分自身のPRをしたい、課題解決の機会がほしい、自社の取り組みを広めたいなど、目的に応じて最適なチケットを選ぶことが可能です。

このように参加の形を選べる仕組みによって、イベントは単なる“聴講”の場ではなく、自分の活動を発信したり、直接的な成果を得たりできる場として機能している点は秀逸。結果として参加への心理的ハードルも下がり、より多様な層の関与が期待できるでしょう。

自由度の高さが生む強い集客力

イベント集客の難しさのひとつは「行く理由」が参加者ごとに異なることにあります。本イベントでは誰もが自分なりの動機で参加できるよう、入り口を複数用意している点が特徴的。情報収集が目的のライト層もいれば、営業や出版物の販促といった明確な目的を持ったコア層もいます。

このように自由度の高いチケット設計は、集客力そのものを押し上げる要因。特に、これまでターゲットにしにくかった層にとっても「自分が参加する意味」が見つけやすいため、母集団の広がりが自然に生まれそうです。単なる来場者数の増加ではなくイベントの価値を高める参加者が集まる設計になっている点が、マーケティング的に見ても大きな成果だといえるでしょう。

地方創生やCSR施策への応用可能性

このようなチケット戦略は企業のCSR施策や地方創生イベントなど、さまざまな分野への応用が期待されます。たとえば自治体が観光プロモーションの一環でイベントを実施する場合、地元の特産品販売ができるチケットや、地域体験とセットになったチケットなどを設ければ、関係人口の創出にもつながるはずです。

また、NPOや教育機関が主催する啓発イベントなどでも、学生向けの参加支援チケットや寄付付き参加チケットといった形で、社会的な価値と参加体験を両立させる仕組みを構築できます。こうした工夫はただ人を集めるだけでなく、イベントを通じて行動変容を促す力にもなりそうです。

イベントは「体験の設計」へと進化する

本事例から見えてくるのは、イベントというものが情報提供の場から「関わり方を選べる体験の場」へと進化しているということ。特に、オンラインとオフラインの融合が進む現在においては、参加者がどう関われるか、どのようなメリットを持ち帰れるかが重要な差別化要素です。

今後のイベントマーケティングでは、「どんなテーマか」や「誰が登壇するか」だけでなく、「どのように参加してもらうか」という視点がより重視されていくでしょう。本イベントのチケット戦略は、その転換を象徴する好例であり、さまざまな業種・分野にとってのヒントとなるはずです。

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