三好市発、住民参加のMVで魅せる“HIPHOP観光PR”という新アプローチ

徳島県三好市から、地域密着型のユニークな観光プロモーションが生まれています。

それは地元発のHIPHOPグループ『Miyoshi DOGGs』が展開する楽曲シリーズ。音楽と映像を通じて、三好の風土、文化、そして暮らしの魅力を発信する地方創生プロジェクトです。

2025年2月の始動から続くこのシリーズは、今回で第3作目。新曲『Kazura Bridge』が公開されました。

スリルと誇りの象徴「かずら橋」

第3弾となる『Kazura Bridge』のテーマは、祖谷地方にある観光名所「かずら橋」。日本三大秘境のひとつに数えられるこの地において、スリルと歴史を象徴する存在です。植物のツルで編まれた長さ45メートル、高さ14メートルの吊り橋を渡る体験は、観光客にとって驚きと感動の連続でしょう。一方で地元住民にとっては、誇りを宿す文化財でもあります。

この楽曲では、そんな「かずら橋」を軽快なリズムとユーモアを交えて表現しました。橋の構造や歴史的背景、日常の一場面までを盛り込んだリリック。地域の声を乗せた、親しみと勢いに満ちた一曲です。

クリエイティブディレクターはTARO SOUL氏

本作の楽曲制作は、前作に引き続きラッパーのTARO SOUL氏が担当。プロとしての音楽的スキルと、地域との共創姿勢を併せ持つクリエイティブディレクターです。ヒップホップならではのテンポとフックを活かしつつ、地元へのリスペクトを丁寧に織り込んでいます。

「また職員漁ってる川底 観光客落としちゃったかな?スマホを」
「重要有形民俗文化財 君も一度渡るっきゃない」

遊び心と地域愛が同居するリリックには印象的な英語のフレーズも組み込まれ、三好の魅力を世界にも発信していきます。

『Kazura Bridge』のミュージックビデオは、徳島県三好市内で撮影されました。撮影には、バイクツーリングを通じて地域の魅力を発信している「SAMURAI TOURING」のメンバーや、地元の飲食店関係者が参加。観光名所や街の風景とともに、実際の地域関係者が出演するかたちで制作された映像作品です。

「音楽 × 地域 × 人」で描く、三好の姿

『Miyoshi DOGGs』が目指すのは、音楽と地域と人をつなぐこと。このプロジェクトは、全6作構成で展開されています。これまでに第1弾『Miyoshi Love』、第2弾『Miyoshi After All』が公開されており、それぞれ異なる視点から三好市の魅力を表現してきました。

第1作では、地域全体の魅力をユーモラスに紹介。第2作では、Jersey Clubのビートに乗せて、三好で暮らす若者たちの等身大の姿を描いています。そして第3作となる『Kazura Bridge』では、観光資源としてのかずら橋に焦点を当て、地域の歴史的・文化的価値を表現しています。

三好から広がる、地方創生の新しいかたち

観光PRや自治体広報における表現の可能性を広げる本施策。パンフレットや広告では伝えきれない“まちの気配”を、音楽と映像で届ける試みです。

住民の参加、地元クリエイターの関与、多様なメディア展開……すべてが重なって生まれる、三好発の表現。『Kazura Bridge』は地域と世界を結ぶ“架け橋”となる予感。地方から生まれる新しい表現のあり方として、今後の展開にも期待が高まります。

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