壮大な社会実験でコミュニティ創生を狙ったチョコブランド その内容とは?
“ご近所付き合い”と聞くと皆さんはどういう関係性を思い浮かべるでしょうか? 都心に住んでいる方であれば引越し直後にマンションの隣人に挨拶をして以降、特に話した経験はないという方も多いことでしょう。
遠く離れたポーランドでも私たちと同じような状況が起きており、国民の93%が良好なご近所付き合いを求めている一方で、実際に良好な関係性が作れている人は33%だそうです。そんな状況を少しでも変えるためにチョコレートブランド・Milkaが行ったのは、とある荷物を間違った配送先に届けるという実験要素が強い巻き込み型の大規模施策でした。
“Let’s Neighbor Up(ご近所付き合いをしよう)”という施策は、まずシェアを前提としたMilkaが2個入ったパッケージ10万個が誤った配送先に届いてしまうというもの。それを受け取った人が正しい住所までそれを持っていくと、実は送り先の住所は間違っていたのではなく最初からご近所同士でシェアしてほしかったのだということが判明します。良好な関係性を築きたいのにそのきっかけがない……そんな人たちを繋げるための施策だったのです。
この施策をSNSなどで知ったポーランド人の多くは自らコンビニやスーパーへと出向き、Milkaの2個パックを購入。最終的には550万人がMilkaを片手に隣人のドアをノックすることとなったのです。インターネットの発達によって世界中の人と繋がれるようになった現代において、“ご近所さん”という存在と繋がるためのきっかけを作り出したMilkaの施策はポーランド国外でも話題となり、多くの人を巻き込むことに成功したようです。
その他のブランディング事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=27
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

1