農園をゲーム化!Metagri研究所、若年層向けプロモーション施策を無料提供

Z世代やα世代といったデジタルネイティブ世代に向けて、農業の魅力をどのように届けるか。この課題に挑むのが「農業×web3」を掲げるコミュニティ・Metagri研究所です。

同研究所は、農園の特色を題材にしたオリジナルのプロモーション用ミニゲームを無料で制作するトライアルプログラムを開始し、対象となる農家の募集をスタートしました。

若年層に刺さる“エンタメ×農業”

本プログラムの最大の特長は、農業とエンターテインメントを掛け合わせた「遊べるPR」。制作されるのは、PCでプレイ可能なシンプルなミニゲームで、ゲーム開発にはMetagri研究所のインターン生が中心となって取り組みます。

開発にあたっては、各農園への詳細なヒアリングを実施。主要作物や栽培方法、こだわりのストーリー、害獣対策の工夫など、現場でしか語れない情報を盛り込みながらインターン生がUnityエンジンを使って一から企画・実装しました。

過去にMetagri研究所は畑を荒らす害獣を撃退するクリックゲームなどを開発しており、農業とゲームデザインを融合させるノウハウが着実に蓄積しています。

ゲームを通じて“農園のファン”を創出

このミニゲームは単なるデジタル施策にとどまらず、農園ブランディングの起点にもなりうる可能性を秘めています。ゲームは農園の公式ウェブサイトやブログに掲載したり紹介したり、SNSで告知したりすることで、消費者との接点を自然に生み出すことができるでしょう。直売所やイベントブースでの体験アトラクションとしても活用でき、来場者の興味喚起やエンゲージメント向上にも貢献しそうです。

特にZ世代・α世代にとって「体験」を通じた共感が重要視される今、ゲームという親しみやすいフォーマットで農園の魅力に触れてもらうことで、新しいファン層の開拓が期待されます。

募集枠は1農園限定、費用は無料

このトライアルプログラムは2025年5月12日(月)〜5月31日(土)の間で参加農家を募集し、応募多数の場合は選考制となります。対象となるのは、一般消費者向けの農産物を扱い、自社のウェブサイトやECサイトを運営している農家です。ゲーム開発中はDiscordを用いたコミュニケーションが求められる点も、応募条件として明記されています。

制作されたゲームの著作権はMetagri研究所に帰属しますが、参加農家は農園のプロモーション目的に限り活用できます。ただし、ゲームの改変や第三者への再利用などは制限されているため、注意が必要です。

農業にエンタメの力を。“未来のPR施策”

農園が持つこだわりや背景をストーリーとして楽しく伝える。Metagri研究所のこのトライアルプログラムは、形式的になりがちな情報発信の形に変革をもたらしそうです。費用がかからず、開発にも寄り添ってくれるため、デジタル施策に初挑戦する農家にとっても安心して参加できる内容となっています。

若年層との新たな接点を作りたい、農園の世界観をもっと伝えたい。そんな課題を抱える農家にとって、今しかないチャンスかもしれません。

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