寿司でも“推し”を楽しむ時代へ。好きなネタだけを選べる『推しネタ寿し祭』開催

Z世代を中心に広がる“推し活”文化が、ついに寿司業界にも広がりを見せています。株式会社KOZOホールディングスの子会社である株式会社小僧寿しが展開する持ち帰り寿しチェーン「小僧寿し」では、2025年3月24日(月)から2025年3月28日(金)までの5日間限定で『推しネタ寿し祭』を開催。

本キャンペーンは「自分の好きな【推しネタ】だけを食べたい!」というユーザーの声に応えるキャンペーン。寿司と“推し活”というエンタメ的な体験価値を組み合わせた新しい取り組みです。

推し活文化の浸透と飲食の掛け合わせ

「推し活」とは、アイドルや俳優、アニメキャラクター、アーティストなど、自分の“推し”を応援し、楽しむ活動のことを指します。近年ではこの推し活の対象が多様化しており、食品や雑貨、サービスなどにも広がっています。

『推しネタ寿し祭』はこうした文化的背景を踏まえ、日常的な食品である寿司に「自分で選ぶ楽しさ」を加えることで、新しい顧客体験を生み出す施策です。

商品ラインアップと価格設計の工夫

『推しネタ寿し祭』では、まぐろ、サーモン、えび、えんがわ、穴子、とろサーモン、いか、ねぎまぐろ、玉子、海鮮サラダの全10種類から“推しネタ”を選ぶことができます。商品はすべて同じネタで8貫構成されており、好きなネタをたっぷりと楽しめる内容です。

さらに「1種類では物足りない」という方のために、異なるネタを2種類選べる『ダブル推しネタセット』も用意。組み合わせは全部で45通りもあり「まぐろ×サーモン」や「たまご×海鮮サラダ」など、個々の好みに合わせた自由な選択が可能です。

価格はすべて税込648円で統一されており、どのネタを選んでも同価格で購入できます。2個同時に購入すると税込1,188円(実質108円引き)となり、まとめ買いのインセンティブも。お得感とわかりやすい価格設定は、顧客の購入意欲を高めてくれそうです。

選ぶ楽しさがもたらす体験型マーケティング

これまでの持ち帰り寿司では、店舗側が用意した定番の詰め合わせを購入するのが一般的でした。しかし『推しネタ寿し祭』では「自分で選ぶ」という体験そのものに価値を見出しています。これは推し活における“応援”や“共感”といった感情と重なり、多くの共鳴を呼びそうです。

本施策は「私はいか推し!」「とろサーモンとえびのダブルで幸せ」など、SNSで自然に発信したくなる体験であり、投稿による自発的な拡散が期待されるもの。こうしたユーザー起点のクチコミはブランドへの信頼や親しみを生み出し、広告以上の効果をもたらすことでしょう。

小僧寿し『推しネタ寿し祭』に見る戦略的マーケティング

『推しネタ寿し祭』は、消費者の「好きなものを選びたい」という欲求に応えながら、選ぶ楽しさや語る喜び、共有する体験を加えたユニークなマーケティング施策。日常食である寿司をより“自分ごと化”された体験として提供することで、新規顧客の獲得やリピーターの増加につながることが期待されます。

これからの飲食業界においては、味や価格だけでなく、体験価値や共感性がますます重要になってくる予感。小僧寿しの『推しネタ寿し祭』は、そうした時代の変化を巧みに捉え、ニッチな顧客層にアプローチする好例です。

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